

Ľudovít Kanta /
鬼頭久美子
チェロ/ピアノ
ルドヴィート・カンタ(チェロ) 写真上
1957年スロヴァキア(ブラチスラヴァ)生まれ。若くしてチェロの才能を認められ、ブラチスラヴァ音楽院ではヴェチェルニー教授、プラハ芸術アカデミーではヴェチタモフ教授の元で研鑽を積む。1977年ベートーヴェン・フラデツ国際コンクールで優勝、1980年プラハの春国際音楽コンクールで第2位を受賞。スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団でチェロ・コンサートマスター、オーケストラ・アンサンブル金沢で首席奏者を務めた。
ソリストとして数多くのオーケストラと共演し、ロストロポーヴィチ、ヨーヨー・マ、クレーメル、コシュラー、ジェラール・プーレ、岩城宏之、井上道義ら世界的音楽家との共演も重ねる。マルティヌー:チェロ協奏曲第2番(日本初演)、ノルベルト・ヘラーとのベートーヴェン:チェロ・ソナタ全曲録音、バッハ:無伴奏チェロ組曲、グルダ:チェロ協奏曲など、記憶に残る名演を次々と生み出してきた。
現在も演奏と録音を精力的に続けながら、教育にも情熱を注ぎ、プラハの春国際音楽コンクール(プラハ)、ヤナーチェク国際コンクール(ブルノ)、東京音楽コンクール等で審査員も務める。これまでに岩城宏之賞(2010)、スロヴァキア共和国親善特使(2018)、旭日単光章(2023)など数々の栄誉に輝く。音楽の力を信じ、国境や文化を越えて心をつなぐ演奏家である。
鬼頭久美子(ピアノ) 写真下
名古屋市立菊里高校音楽科、フェリス女学院大学音楽学部を卒業。卒業後は約20年に渡りヨーロッパやアメリカを訪れ、マスタークラスやレッスンを通して、さまざまな音楽家との出会いから刺激を受けながら、独自の探求を重ねてきた。その音楽的感性は、疋田範子、伊藤仁美、近藤千穂、渡辺健二、黒川浩、イヴ・アンリ、グヤーシュ・マールタをはじめとする数多くの音楽家との学びや対話、そして自らの内省を重ねる時間のなかで、静かに、しかし確かに育まれてきた。
2025年、バーゼル国際ピアノ伴奏コンクールにてプロフェッショナル ピアノ伴奏者賞を受賞。2016年・2018年にはノアン・ショパンフェスティバル・イン・ジャパン ピアノコンクールで上位入賞および特別賞を受賞するなど、共演者の魅力を引き出す表現者としても高い評価を受けている。その音楽は「親和性と浸透力のある音」「理知的な明晰さと直感のひらめきを調和させた、稀に見る個性」と評され、ブラームスのヴァイオリン・ソナタや後期ピアノ作品をはじめとする録音にもその表現力の豊かさが表れている。
教育活動にも力を注ぎ、自身のYouTubeチャンネル《The Music Lovers’ Club》では、バッハ《インヴェンション》全曲、ツェルニー30番全曲、ベートーヴェンのピアノソナタ、ヴァイオリンとピアノによる名曲集などのレッスン動画や演奏を通して、音楽の魅力をわかりやすく伝えている。また地域に根ざした音楽活動にも積極的に取り組み、2022年には〈あつたクラシックフェス〉を立ち上げ、音楽普及や舞台創作の分野でも新たな可能性を切り拓いている。
(公社)日本演奏連盟会員。NPO法人〈音楽で「つながる」会Caprice〉理事としても活動し、「音楽を通じて、あらゆる垣根を越え、心を通わせ、世界をひとつに」という思いのもと、多彩な表現と温かな響きで、聴く人の心をそっとひらいてゆくピアニストである。